いらっしゃいませ。
本日はお忙しい中『週末息子と見る映画』に遊びに来て下さりありがとうございます。
最近『約束のネバーランド』というマンガにハマってる5児の父KONMA08です。
前回のブログでお星さまをくれた方、ブクメ及びコメントを下さった方々…
ホントありがとうございます
また皆さんのブログにもできるだけ寄らせてもらいますね。
なかなか行けなくて申し訳ありません。
と言う訳で今回は久しぶりに映画業界の裏側で日夜働く映写技師の物語をKONMA08本人の体験談を元に描く不定期連載ドラマ(?)『映写物語』を書きまぁすね。
なので今回はいつもステキな嫁(?)や子供達は出てきません。
『映写物語』 第2話
前回はかの◎宝に入社して映写業務は
『1に掃除! 2に掃除!!』
という話をしてたような気がするんですが…
こちらが記念すべき第1話↴
今回は映写機や試写室での上映のお話などでも。
試写室では映写業務の研修をしておりました。
前回にも触れましたが映写業務を辞めてから10年以上の月日が経っております。思いっきりいい訳ですが記憶が曖昧になっているため文中に出てくる言葉は正確な名称かどうかは自信がありません(ちゃんと調べろよぉ…って?)。
今でこそ映画の上映はほとんどデジタルになっていますが5、6年ほど前まではフィルムで上映しておりました。
映画のフィルムは通常1巻10分から20分の長さがあり1作品だいたい5巻から7巻くらい(作品の長さにもよりますが。『タイタニック』は12巻ぐらいあったような)を1本または2本に繋いで上映するのですが(何故1本と2本なのかは後ほど)試写会では2台の映写機を使い1巻づつ交互に順番に写します。
奇数のプリントは1号機の映写機で偶数のプリントは2号機で交互に順番に上映する訳です。
フィルムをセットして映写機のボタンを押せば動きだします。そしてフィルムが終わる何コマか(忘れてしまいました)前に画面の右上に切り替えパンチという白い丸(『ファイトクラブ』でも出てきましたね。下記図参照)が写るので反対側の映写機のボタンを押します。するとタイミングよく反対側に切り替わりこれを繰り返す訳です。
なぜ1巻づつかと言いますと
『試写会のプリント(フィルム)はたいがい初号プリント(エヴァみたいですね)で上映が終わったらすぐに他の試写会場に送らなければならないため』
です。
返却する時は元に戻して返却する…当たり前のことですが。
オマケに各巻のフィルムの本編の頭と後に余分(巻数が書いてたり)なプリントが付いてる(下記図参照)ので繋いでしまうと返却時にまたその余分な分を繋ぎ直さなアカンという手間が増えちゃいますからね。
何のこっちゃ? かと思われるでしょうが1巻づつだと上から流して下で巻き取り(下記図〈単巻での上映〉参照)反対側の映写機が上映してる間に次のフイルムをセットしつつ巻き取ったフィルムを編集台で巻き直すという作業をするのです。
もしフィルムを繋いでいたら上映が終わった後にフィルムをバラさなければならないので手間と時間がかかります。
さらに何のこっちゃ? かと思われるので下記に分かりずらい図を書いてみました。
ね?
余計訳が分かんなくなってきましたね。
なのでとにかく試写会では基本1巻づつ上映してたのよ(劇場での試写会とかは別ですけどね)。
初めて試写会でこの作業をしたのが『グロリア』(ジーナ・ローランズ主演の名作をシャロン・ストーン主演でリメイクしてとんでもないことになった作品)でした。
1号機を私が。2号機を同期のNさんが担当することに。
日々フィルムをセットする特訓をしてたのですが映写窓から劇場内を見るとキャパ50席ほどしかない座席にお客さんや関係者の方々が座り始め鼓動が高鳴り始めました。
もうドキがムネムネ…いやいや胸がドキドキ…。
開演のベルが鳴ります。
本番ですからね。失敗は許されません。
例え後で師匠が見守ってくれてるとは言えビクビクもんでした。
上映開始! 運転ボタンをポチッとな。
さぁ1巻目の終わり…切り替えパンチが見えました。無事2号機に切り替わり私は3巻目のフィルムのセット。そして1巻目のフィルムの巻き直しです。
そして2巻目の終わり…切り替えパンチがそろそろ見えてくるはずですが…
切り替えパンチは白いので画面が空とか白いフェードの場面だったりすると分かりにくいのですよぉ。
『え? どれ? どれどれドレミファソラシド?…』
洪水のように頭から溢れだす汗! 汗! 汗~っ!!!
……
ま、何事もなく無事終わったのでした。
これが劇場での上映になりますと毎回毎回フィルムを掛けてると人手がなんぼあっても足りませんからね。
映写機の種類によって違うのですがノンリワインドという映写機なら1作品を1本に繋げる(上記図〈ノンリワインド〉参照)。全自動(私はこれでした)は2台の映写機で前半と後半に分けてプリントを繋ぐ(上記図〈全自動〉参照)。
ノンリは上映が始まるたびにフィルムをセットしなければならないが全自動は前半から後半に切り替わった後に前半が自動で巻き戻るので毎回フィルムをセットする必要がない。
でもノンリは1台の映写機でいいが全自動は2台の映写機が必要となる。
なんか分からない話でしたね。
それでも懲りずに不定期に書いていきまぁす。
次回はフィルムについて少し話してみようかと思っております。
…見捨てないでネ。
こちらルシフさんの映画レビューのブログ。
実はルシフさんも現役の映写さんなんですよぉ!
ルシフさん。勝手にブログ載せて申し訳ないです。
フィルム上映ってこんな感じでしたよね???
本日は最後まで読んで下さりありがとうございました。
次回は4月28日(土)更新予定です。
またお時間のある時にでも遊びに来て下さいね。
宜しければ私のもう一つのこちらのブログもどうぞ。
第4号GW特別号?は4月30日(月)に更新予定です!
マンガから独り『プリキュア』から旅人から色々です。
又、こちらで『金曜ロードショー』で見たい作品を募集してます。
たまには『ジブリ作品』『ハリポタ』『コナン&ルパン』以外の作品を観たい方はぜひとも応募を!!
『この作品観てほしい!』があれば応募を!!